消しカスに執着してた男子

誇張が入ってるかもしれないけどほぼ実話。

 

これは高校1年の時の話。家庭科(週1)の授業はグループ活動が多く基本名簿順で4〜5人で組んでいた。私のグループは男女2人ずつの4人グループ。全員の苗字がMから始まるのでこの中ではMちゃん、私、M1君、M2君と表記させてもらう。

 

 

それはある日の家庭科での出来事。M2君がとても熱心に消しカスを集めてデッカい練り消しを作っていた。今思うと本当に大きかったな。

グループのみんなの消しカスも集めてくれていたので私達は彼の練り消し作りをとても応援していた。授業の終わり頃にM2君は「めっちゃ柔らかくなった^_^^_^」と言ってその練り消しを触らせてくれた。

私とMちゃんは「凄ッ!柔らか!」という反応でM1君は「お前授業中ずっと練ってたから温もりがすごい、あと手垢も練り込まれてて汚そう」という辛辣コメントしその週の家庭科は終了した。

 

そして翌週の家庭科。またしてもM2君は練り消しに作りに勤しんでいる。しかしその練り消しは前週と異なりボロボロとしていた。M2君も若干悲しそうな顔をしていた。そしてM1君がそれを不思議に思ったのか「何でそんなにボロボロになった?後なんか糸くずみたいなの練り込まれてるんだけどなんで?」と質問。

するとM2君は

 

 

 

「凧糸で結んでお湯で茹でた」 と一言。

 

 

 

そう、M2君は前週にM1君から言われた「手垢練り込まれてて汚そう。」という言葉を気にしていて練り消しを熱殺菌していたのである。(普通そんな発想にはならんやろ笑)(その光景を想像するだけで今も笑ってしまう)

すると何故かボロボロになってしまい凧糸の糸が絡まり今の状態になってしまったのだそう。

その後はなんとか復活させようと糊を加えてみたりしていたが結局ダメだったみたい。

それをきっかけに彼の練り消しブームは去っていき次にティッシュブームがやってくるのであった。

たしかティッシュと糊?で立体作品を作ってたと思うけど違ったかな。この辺は記憶が曖昧だけど結構凄いクオリティ高かったのだけ覚えてる。 今M2君は何をしているんだろうな。死ぬほど面白いと思ったからこの話はお気に入りです。    

 

終わり。