祖父の戦争体験談〜スズメは美味いらしい〜

戦争体験談と言っても当時小学生だったらしいので戦地には行ってないみたい。

 

だから疎開の話とかしか聞けなかったなぁ。

大事な話だったとは思うんだけど疎開とかの話はいろんな記事になってるやつとほとんど一緒だったから「そうなんだぁ」ぐらいの反応しかできなかったね。

 

曽祖父の話はおじいちゃん経由で聞いたけど

こちらも長崎で軍艦を作る現場監督だったらしいので戦地には行ってないそう。

 

ただ原爆は経験したみたい。 

直接被害は受けてないけど遺体回収をひたすらしていたらしい。

 

遺体回収し終わって夜ベンチで座ってた人に「今日は暑いですなぁ」と話しかけたら原爆の火傷で死んでたという話だけ聞いた。

想像しただけでゾゾゾッとしてしまう……

 

そんな体験談の中でも1番インパクトに残っているのが

 

「スズメは腹の中に味噌入れて焼いて食べると美味い」  

 

と言うお話。

 

これは戦争体験談の一連の流れで出たのではなく小学生5年生くらいの時に家の近くでスズメの雛(もう飛べるくらいのやつ)を保護した際に祖父が放った一言である。

 

祖父と保護し網で捕まえたんだけど

捕まえる手順が手慣れ過ぎていたし目が完全に捕食者だったのでとてもとても印象深い。

こりゃ疎開先でめっちゃ食べてたなと感じてしまった。

 

捕まえて開口一番に

 

「スズメはなぁ…

腹の中に味噌詰めて焼いてなぁ…

食べると美味いんだよ……」

 

 

だったので

ヤベェ食べられると思い雛を祖父から保護、祖父が一切近づかない様に飛び立つまで見張っていた。(2時間後飛び立っていった)

 

なので今でもスズメを見ると「味噌焼きが美味い」発言が脳内をよぎってしまう。

 

スズメ……健やかに生きてくれ

 

戦争体験談を語り継ぐのはとても大切な事だと思うから皆んなも聞いてみると良いかもね…

 

ちなみに祖父はGHQの教育をバチバチに受けているのでどの時代の話をしても最終的に「東條英機が悪い」という結論になるのでとても面白いです。 

 

 

 

終わり